2009年10月20日火曜日

10月3日(土)ネストにて♪

 この日、3~5歳ぐらいの子どもたちを対象に、演劇要素を盛り込んだ、参加型のパフォーマンスを行いました。

 もちろん、この日までに、事前に打ち合わせをして作品を練ったり、繰り返し稽古をしたりと、練習に励みました。

 dreamAidの初の試みであるため、いくら準備を万全にしても、不安な気持ちは消えることはありませんでした。そう、当日、子どもたちと触れ合うまでは・・・。










 当日、すっかり晴れ、気分も上々で、今回の会場である保育施設「ネスト」に向かいました。

 しかし、天気とは裏腹にパフォーマンスを見に来る子どもたちとその保護者の方もせいぜい5組ぐらいだとネストの先生に伝えられました。当日にならないと、来る人数が把握できなかったみたいなのですが、実はこの日、近くにある小学校の運動会がある日でした。来年入学する予定の子どもたちが多いため、小学校の運動会を見に行く予定が多かったみたいです。小学校の行事と重なってしまっては諦めるしかないので、気持ちを切り替え、どんなに見に来てくれる子どもたちが少なかろうと、楽しく過ごせてもらえるようにと、メンバー全員で準備に取り掛かりました。

 やはり、ライブにはアクシデントはつきもので、練習での間合い、距離感といったものよりも実際の距離の方がなかったりしたため、動きの変更が直前になってたくさん出てきました。しかし、その辺は舞台でそれなりに場数を踏んできたメンバー同士、即座に対応することが出来ました。

 パフォーマンスの開催時刻の数分前に、なんと天気が一転して雨が降りはじめ、それと同時に、ネストに何度も電話が掛かってきました。その全てが「これから行っても平気ですか?」という内容でした。そう、雨のため、小学校の運動会が中止になったので、ネストに見に行きたいという電話が先生のもとに掛かってきたのです。


 「運動会が雨で中止になったのは気の毒だけど、それによって見に来てくれる子どもたちやその保護者の方たちが来るのだから、見に来て良かったと思ってもらえる時間に絶対にしよう。」と心に誓い、パフォーマンス本番にのぞみました。

 パフォーマンスの内容は、dreamAidの過去の作品『オンリーにゃん』をネストバージョンに新たに書き下ろしたシナリオで、キャラクターもオリジナルのキャラクターが登場します。そんな中、私は、パフォーマンスの本番に入る前から子どもたちと触れ合う謎のキャラ「マリア」を演じました。このキャラは知る人ぞ知る『SANTA』のキャラクターで、こいつは猫の設定じゃないのですが、なぜか登場しました。唯一のかぶりもののキャラで、小さな子どもにとっては、恐怖以外の何者でもなかったと思います。

 しかし、最初は警戒していた子どもたちも時間を掛けることで(本番入るまでに30分あります)だんだん慣れてきて、本番に入ったときには他のキャラクターが登場しても、怖がることなく、演劇に見入っていました。一番寄り付かないキャラかと思いきや、思った以上に愛されキャラでした。そして、かぶりもののため、思った以上に汗びっしょりでした。
 ネストには、食事をする部屋、玩具のある遊び場、みんなの広間、と大きく3つの空間があり、その全ての空間を利用した、参加型のパフォーマンスを目指し、保護者の方と一緒にバルーンアートをしたり、子どもたちと宝(お菓子)探しをしたりと、これらを一連のストーリーのなかに盛り込んで行っていきました。

 がむしゃらに、一生懸命に向き合った分、子どもたちも素直に向き合ってくれたのだと感じます。気付いた時には、本番を向かえる前の不安な気持ちも嘘のようにすっかり無くなり、むしろ、楽しい気持ちでいっぱいでした。最後には、「また会おうね」や「来週は、また新しい遊びしようね」と言ってくれる子供たちがいて、「来週は来ないのに・・・」と思いながらも、少し目頭が熱くなりました。子供たちの笑顔がこの上ない私達のご褒美でした。

 自分たちだけでなく、子供たちや保護者の方、それにネストの先生もみな、とても有意義な時間を過ごせたのではないかと、同じ空間に居て強く感じました。それが何よりも嬉しく、たいへん充実したひと時でした。保護者の方たちからも好評で、あるお母さんからは「ネストとは別の場所ですが、やってもらえませんか?」と、活動の依頼をされたほどでした。是非活動していきたいと思います。
 
 しかし、子供たちと一緒に「歌う」ことをして欲しかった、という保護者の方のご要望や、少し作りこみ過ぎたのでは?という、自分たちの反省など、課題が残る内容でもあったので、今回のパフォーマンスの反響に甘んじることなく、より良いものを、そして、より良い関係を築いていければと思っています。
 子供たちに良い影響を与える情操教育の場を提供し、少しでも多くの人に知ってもらい、社会貢献できるような集団として今後も活動の幅を拡げられるように、メンバーで協力し合い、知恵を絞り合って、『dreamAidにしかできない表現』を追求していきたいです。

                                                              以上

                                                         報告者:ゆう



























0 件のコメント:

コメントを投稿